足の動脈が狭くなる、詰まる病気です。
CTアンジオグラフィー
(矢印:左総腸骨動脈の閉塞)
直径2mmの管(カテーテル)を足の血管の中に挿入し、治療を行います。局所麻酔で1時間程度の治療時間です。血管の細くなった部分を、最適な治療方法(バルーン治療、ステント治療)で広げ、血流を改善させます。
治療前(左総腸骨動脈の閉塞)
ステント
治療後
下肢動脈ステント
足の潰瘍、壊疽(えそ)は“重症虚血肢”と呼ばれ、下肢閉塞性動脈硬化症の中でもっとも重篤な状態です。当院では循環器内科、皮膚科、外科、整形外科が連携して治療を進める集学的治療を行っています。まずカテーテル治療で血流を改善させ、皮膚科および外科による傷の処置、さらに足の指などの切断が必要な症例は整形外科に最適な部位での切断を依頼しております。
カテーテル治療に不向きな血管で、かつ外科手術が可能な患者さんにはバイパス手術を検討致します。
薬物、運動で症状のコントロールを行います。心臓や脳血管の病気の合併が多く、適切な薬物治療を行います。