重要なお知らせ

下肢閉塞性動脈硬化症

足の動脈が狭くなる、詰まる病気です。

症状

  • 歩行時の足のだるさ、足の張り
  • 足首以下が冷たい、痛い
  • 足の指が紫色や黒くなる
  • 指、かかとなどの治りにくい傷
間歇性跛行
重症虚血肢

検査

  • 足関節上腕血圧比(ABI)
  • 血管エコー
  • 下肢動脈CTアンジオグラフィ
  • 下肢動脈MRアンジオグラフィ
  • 皮膚組織灌流圧(SPP)
  • 血液検査
CTアンジオグラフィー

CTアンジオグラフィー
(矢印:左総腸骨動脈の閉塞)

治療

カテーテル治療(EVT)

直径2mmの管(カテーテル)を足の血管の中に挿入し、治療を行います。局所麻酔で1時間程度の治療時間です。血管の細くなった部分を、最適な治療方法(バルーン治療、ステント治療)で広げ、血流を改善させます。

治療前(左総腸骨動脈の閉塞)

治療前(左総腸骨動脈の閉塞)

ステント

ステント

治療後

治療後

下肢動脈ステント

下肢動脈ステント

重症虚血肢に対する集学的治療

足の潰瘍、壊疽(えそ)は“重症虚血肢”と呼ばれ、下肢閉塞性動脈硬化症の中でもっとも重篤な状態です。当院では循環器内科、皮膚科、外科、整形外科が連携して治療を進める集学的治療を行っています。まずカテーテル治療で血流を改善させ、皮膚科および外科による傷の処置、さらに足の指などの切断が必要な症例は整形外科に最適な部位での切断を依頼しております。

下肢動脈バイパス手術

カテーテル治療に不向きな血管で、かつ外科手術が可能な患者さんにはバイパス手術を検討致します。

薬物治療、運動療法

薬物、運動で症状のコントロールを行います。心臓や脳血管の病気の合併が多く、適切な薬物治療を行います。